飛騨の匠学会の概要OUTLINE
おもな活動の紹介
飛騨の匠学会・おもな活動の紹介
飛騨の匠学会の産声は2003(平成15)年である。発足理由は2000(平成12)年の(協)飛騨木工連合会の『創立50周年記念誌』と同時に発刊した『新・飛騨の匠ものがたり』にある。(関道朗理事長時代)
もの造りに優れた飛騨の匠の歴史と精神性を今の産業と地域ブランドの基盤にしたいとの思いで家具メーカーが中心となり発刊したが、「飛騨の匠」を知るほどに飛騨の「ものづくり」全般に通じる重要な事と認識しさらに深化すべしとの思いが膨らんだ。これが発足の理由であり理念ともなろう。3年後の2003(平成15)年に八賀晋三重大学名誉教授を顧問に迎え21名で発足した。(北村理事長時代/飛騨の匠学会会長兼務)
以後、研究・取材の対象は飛騨から古代の都へと広がり、飛騨と都を結んだ「飛騨の匠街道」も検証するに至った。国立奈良文化財研究所を初めとして各方面の学者、研究者ともつながり多大な支援を頂く事が出来た事はそのまま飛騨の地の財産となったと確信する。その成果は、関道朗、北村斉、岡田贊三、白川勝規という代々の理事長の理解のもとで発刊してきた『新・飛騨の匠ものがたりⅠ~Ⅳ』シリーズの書籍や「飛騨の匠展」「飛騨の匠講演会」等の開催により遺すことができた。
飛騨木工連合会が組合内で制定した名匠の認定制度や、デザイン憲章制定に繋がる精神性は飛騨の匠学会にもつながっている。折しも2016(平成28)年には、「飛騨匠の技・こころ」が日本遺産に登録された。喜ばしい限りである。
今後将来の「飛騨の匠」は、永遠性と世界へのグローバル性を併せ持ってさらに着実に発展していくことを切望し飛騨の匠学会も地道に活動を進めていきたい。