飛騨の匠学会の概要OUTLINE
書籍『新・飛騨の匠ものがたり』シリーズの概要
『新・飛騨の匠ものがたり』
平成14年初版、平成28年3版 協同組合飛騨木工連合会発行 本文176頁
<内容>
八賀晋、早川万年、小鳥幸男、稲本正、江黒亮聲、田中彰らの執筆者、
左甚五郎、元田五山、澤田ふじ子、谷口与鹿、小川三夫の人物紹介、
指定文化財建造物など。
匠学会と6人余の執筆者が、調査に基づいて最新の学術所見が記されている。
匠の歴史から一刀彫、飛騨春慶、家具史の概要までの構成で飛騨匠の概要をつかむのに必要不可欠の冊子である。
『新・飛騨の匠ものがたりⅡ』
平成21年 協同組合飛騨木工連合会発行 本文224頁
<内容>
古代の明日香と飛騨の遺跡、平城京・平安京の遺構の紹介、奈良の国宝寺院、両面宿儺、飛騨工制度、斧の文化史、マンリキ、クレヘギ、木工の技術史など。
両面宿儺、飛騨の古代寺院、明日香の史跡、奈良平城京、京都平安京などの写真と早川さんのイラストで紹介されていて、景観がつかみやすい。豊富な写真と図面を掲載して編集が良く、分かりやすい。
吉朝氏の斧の文化史、門脇禎二氏(京都府立大学元学長)の藤原京・大極殿・飛騨匠、八賀晋氏の飛騨匠の道具、成田寿一郎氏のマンリキなど、読むべき内容ガ掲載されている。
『新・飛騨の匠ものがたりⅢ 別冊飛騨の匠展録』
平成30年 協同組合飛騨木工連合会発行 本文224頁
<内容>
グラビア紹介「飛騨の五世紀、匠の道、飛騨匠物語、韓志和、谷口与鹿と祭り屋台」
記念講演の記録。
小峰大羽・亮派彫工の系統、八賀晋・飛騨匠の原流、早川万年・飛騨匠の古代史料、石橋茂登・飛騨と鞍作氏、田中彰・飛騨支路、田中正流・宗和と茶の木人形、安達康重・止利仏師、小川三夫・不揃いの木を組む、元田五山・彫刻の修復、東勝廣、谷口与鹿、津田亮友・根付など。
飛騨匠展(ポスター&チラシ)、平城遷都1300年祭 (経緯&出展計画)など、2015.8.22~9.27まで飛騨の匠展が開かれたが、その展示内容の紹介と、展示に向けて各担当者が調査、撮影、コメント作製した内容が掲載されている。また多くの写真と共に講演の記録が編集されていて、飛騨匠の詳細な歴史文化を知ることが出来る。
『新・飛騨の匠ものがたりⅣ』
令和元年2019 協同組合飛騨木工連合会発行 本文310頁
<内容>
飛騨の匠の散歩道
古代から現代までの飛騨匠の文化財
鎌倉時代から現代までの飛騨匠、名工
都の変遷と交通路の遺構
飛騨の匠の史跡と物語を訪ねる(左甚五郎、藤原宗安、韓志和、河合町)
匠の派生(一位一刀彫、一位細工、飛騨春慶、飛騨版画、江戸屋萬蔵)
高山祭屋台の彫刻と立川流彫刻
匠の技術(技術の源流、木製飛行機、正倉院宝物、)
匠学会のあゆみ
飛騨の匠年表
インターネットの活用による旅行の新形態提唱、阪下甚吉ら飛騨の名工、都の変遷と宮、匠の物語、一位細工など技術の派生、立川流彫刻、縄文時代のほぞ穴、飛騨の家具歴史・ブランド化への取り組み、木製飛行機、平城宮高御座の復元など新しい視点、章立てにより編集された大系本。
飛騨匠年表、東山道飛騨支路、東山道奈良、京都への道筋地図も必見。